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9/1 普通人ヒロユキ
予備軍
鐘公園にそのまま野宿した昨夜。
途中で雨が降った為、公園内の休憩所で雨宿りし、そこで寝ていた。
朝7時、誰かが俺を起こす。
もしかして望実かと思い、笑顔で起き上がった。
おはよう!お巡りさん!
早速、職務質問開始。
名前、住所、本籍地、身長、体重、在学校、
荷物チェック、身体検査、財布の中身チェック。
最後に靴底の模様をスケッチして帰って行きました。
もう俺からは望実に会いに行くつもりはなかったので、
公園でボーっとし、一日が終わりました。
そしてまた野宿。また雨が降った為、休憩所へ。
今夜は不良少年が四人程たむろしていました。
さすがにちょっと怖かったものの、荷物に気を付けるのみですぐに寝ました。
午前0:30頃、強烈な光を顔に当てられて目が覚めた。
不良少年達の襲撃かと思い、睨みを利かせながら相手を見る。
こんばんは!お巡りさん!
人を殴れる長いライトを構えています。
今度は少年達と一緒に職質受けました。
*間違いなく名簿に載ったな
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9/2〜9/4 え〜い、まとめてしまえ!
半年経過
確かに俺は「もう会いません」と思いました。
でもね、やっぱり相手は半年以上も(電話やメールだけとはいえ)付き合いのあった娘なんです。
ちょっと、いや、はっきり言って扱いにくいし、おかしな所も多々あります。
健康状態も、家族関係や友人関係で悩み続け、
ストレス性の神経痛のようなものを抱えていて、決して良いとは言えません。
それに、以前俺は仙台〜愛知間という遠距離をし、懲りていました。
遠距離など、会わなければ自然消滅。この時点ではまだ引き返せるんです。
しかし、会いに行った時点でもう引き返せなくなり、
たいがいどちらかが会えない辛さに耐えられなくなります。
俺の場合は大抵相手ですが。
俺は基本的に人と深い付き合いをする事がありません。
これは裏切られる事が怖い事。
それに、自分自身があまり人と一緒に居る事を好まないからです。
別に人間不信というような、深刻なものでもなく、
俺は人間関係に悩むようなタイプではありません。
ただ、あまり他人を気に掛けないだけなんです。
また、本当に切羽詰ったときに限って一人で解決しようとします。
なので初恋などというものも人に比べ遅く、親しい友人も殆どいません。
しかしそんな人間でも、たまには気に掛ける相手は出来るものなんです。
そんな相手は大事にしたいと思います。思いますが。
仙台の時、本当に大事にしたいと思っていました。
しかし結局は辛い思いをさせるばかりで何も出来ませんでした。
自分の力不足、無力感。これらを本気で感じました。
今回新潟まで行きましたが、本当は最初、行く気はありませんでした。
相手が、俺が会いに行くまでに飽きるか、
他に好きな相手を作ると思っていたからです。
決して本気になるつもりなどありませんでした。
どこで間違ったのかは自分でも分かりません。
ただ、前のような気持ちにはなりたくはないし、
前よりは出来る事が増えているはずです。
滞在中にはっきりと気持ちを聞いて帰ってきました。
裏切られても別にいいです。
俺は信じる、信じないは本人の気の持ちようだけだと思っています。
そしてそれは本人の責任の元にされるものだと思います。
「裏切られた。」「悔しい。」と思うのは、
本当は自分自身が信じることが出来ていなかったからだと思います。
多分、本当に信じていた相手に裏切られた時、
恨みや怒りよりも、悲しさだけが残ると思います。
自分の責任なので怒りは湧きません。
自分の責任だと思いますが、
頻繁に責任はとりたくないのか、あまり人を本気で信じません。
これはただ「自分の責任」という事にして、
傷付かないようにする為の考え、防衛線かも知れません。
ですが、相手に全ての責任を押し付けて罵るのも情けないと思います。
これから先、どうなるかは分かりませんが何とかやっていきたいと思います。
不安や不満、躊躇いもありますが、頑張ります。
最後に一言。
もったいないだけかもね。
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9/5 僕は何も見ていません
帰路
最終日、望実は学校なので見送りはなし。
駅の近くで寝ていたので、始発列車の通る音で目が覚め、
帰り支度を整えて電車に乗る。
思えばほぼ毎日会い、話してばかりだった。
新潟駅に向かいそこから新幹線に乗って東京に。
そこからまた名古屋に向かいます。
山間の線路沿い、すぐ近くには打ちっぱなしのゴルフ場がいくつもあった。
新潟駅から出るとすぐに山ばかりになり、トンネルをいくつも抜ける。
暗いトンネルにずっといると、少し悲しい気分になった。
旅の思い出を思い出し、外を眺めていると、
走行中の新幹線の外壁をコン、と叩く音が。
途端に静まる車内。
それもその筈、明らかに外からの音だったのだから。
走行中の新幹線です。普通では考えられません。
しかし、外を眺めていた、俺だけは目撃した。
すぐに通り過ぎてしまったけれど、線路近くのあの場所を。
打ちっぱなしのゴルフ場にいた、おっさんのナイスショットを。
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9/6 昨日帰ってきました
疲れました
タイトル通りです。さすがに疲れました。
一週間もの野宿はやはり緊張したんでしょう。
ところで、昨日自宅の門の前にやっとの思いでたどり着いた時、
久しぶりに弟のタカとすれ違いました。どうやら久しぶりに帰っていたようです。
しかしお互い一言も声を掛けませんでした。
そういう関係なんです。
すぐにバイクで何処かへ去って行きましたが、さして気にせず自室に向かう。
その部屋の前に、何かが置いてありました。
どうやら俺の部屋の蛍光灯のようです。
普段は平和に天井に下がっているハズの物が、何故外されているのか?
この疑問は解けそうも無かったので、部屋に入りました。
蛍光灯が下がっていた場所に、何があったと思います?
輪ッかの付いたロープが下がってました。
……野郎。
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9/7 僕の周りは偉人だらけです
光るセンス
旅から帰り、のんびりした生活を送っています。
今日は常連となっている古本屋さんへ行きました。
そこでまた話し込んでしまったんです。
俺「おひさしぶりです〜。」
店主「お、お兄ちゃんか。ひさしぶりだねぇ。どこか行ってたのかい?」
俺「はい、ちょっと新潟まで。」
店主「新潟?お、女だろう?」
単純な発想ながら、当たっているのが悔しい。
俺「ははは(苦笑)そうなんです。」
店主「お兄ちゃんはスケベだからな〜」
そんな話はした事ありません。
店主「で、きっちりボヘメムーチョしてきたか?」
してません。
だって、行く前に買ったっていった物は未開封なんですよ。
商品名『エクスかリバー』は。
聖剣伝説ならず。
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9/8 一日5人か…
苦悩
二週間程休止していたせいか、
閲覧者が一気に六分の一以下になってしまいました。
まぁ10日までに復活と言っていたので、
もうそろそろ戻って来てくれるとは思いますが…。
本当に戻ってくるんでしょうか!?
正直怖いです。
戻ってきてもらえなかったら色々考えようかとも思います。
さて、どうしようかな。
皆さん、誰かに紹介してもらえませんか?
切実です。
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9/9 残暑、厳し過ぎ
聖剣伝説
少し昔の話。遠距離ではない彼女がいた頃の出来事。
高校の時だっただろうか。
その日、俺は彼女と自宅で遊んでいた。
彼女の家、それ程は遠くないが駅は違うので、最寄駅まで送っていった。
なかなかに優しい彼氏だ。
少し寄り道をして遊んで帰った。
けっこうな時間が経っていたので辺りは暗くなっていた。
帰りは一人なので、二人でいた時と違い寂しいものがある。
家に帰ると明かりが点いていた。
母親が帰ってきたのだろう。
「ただいま〜」と声を掛け、自室に戻る。
すると母親から声が掛けられた。
母「ヒロユキ!ちょっと来なさい!」
何故か分からないがお怒りのようだ。
不審に思いつつも階下へ。
母「居間の床にこんなものが落ちてたんだけど!」
激怒する母。
それもそのはず。親の指差す方向。
彼女のいる間に使用されたエクスかリバーがそこに!
使用後は縛って捨てましょう。
*縛ってはありました。
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9/10 また無駄遣いをしてしまった…
声変わり
ヘリウムと酸素の8:2の呼吸用混合ガス。
深海作業などに使われ、不燃性で安全。
ヘリウムの音波の伝達速度は通常の空気の約5倍なので、
このような画期的な商品が生まれた。
その名も『声変わり君』
ちょっとした小ネタにはちょうど良いグッズだ。
ここで説明文を読んでみよう。
@まず思い切り息を吐いてから鼻をつまみ、先端のノズルを押しながら、
缶の中の人口空気を吸い込んでください。
A吸い終わったら、一気に声を出して、ボイスパフォーマンス!
話し出す前や、声を出している途中で空位をすったり、鼻から吐いたりすると、
声が変わらないので注意してください。
B吸うときにキッスのように唇をすぼめて外気を入れないのがコツ。
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寿命の無駄遣い
夜中、急に目が覚めて、
激しい不安に苛まれた経験はありませんか?
昨夜の事。
皆も寝静まっているだろう時間にいきなり目が覚める。
時計を見ると午前二時。
いわゆる丑三つ時というやつです。
もう一度寝直そうとした俺。
しかし、そこで意味も無く恐怖に襲われます。
こんな事は今までほとんどなかった。
第一、公園で野宿するような人間です。
自宅で何があるわけでもありません。
しかし、震えが止まらないんです。
怖いんです。堪らなく。
我知らず呻き声が出る。
どうしようも無い位に恐怖を感じていた。
その恐怖の原因は自分でも分かりませんでした。
暫くすると何か聞こえてくる事に気付きます。
……ギァ〜……ギァ〜……
ぅぁ、出た!
しかも、その何か分からない音が近づくと共に、
緩やかに冷気が漂ってきます。
恐怖で体が動きません。
動かそうとしても動きません。
しまった、金縛りだ。
気付いた時にはもう遅く、
音はどんどん近付いてきます。
正直な話、本気で「もう駄目だ」と思いました。
ヤクザに呼び出された時でも、
これほどの恐怖を感じはしませんでした。
怖くて泣いてしまったんです。声も出せずに。
と、いきなり音が遠ざかり、冷気も離れていきます。
助かった。
この思いは無残に打ち砕かれます。
離れ、もうどこか行ったと思った時、またしても近づいてきました。
……ギァ〜……ギァ〜……
緩やかに流れる冷気も一緒です。
何度も音が行ったり来たりを繰り替えすのを聞きながら、
意識は遠のきました。
恥かしくも、気絶してしまったんです。
そして朝。
僕は生きていました。
冷たくなっている覚悟はあったんです。
しかし、生きています。
もう何も出てこないだろうと思った矢先。
俺は見てしまったんです。
緩やかに動く扇風機を。
*でも金縛りは謎のまま
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